【艦これ】大井さんの女子力事情

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1:2017/04/11(火) 22:44:58.98 ID:
艦これです。地の文ありです。大井さんの女子力についてです。

SSWiki : ss.vip2ch.com/jmp/1491918298

2:2017/04/11(火) 22:46:48.57 ID:
大井さんが屈みこんで浜辺と睨めっこをしている。

数秒すると一歩踏み出してまた止まる。そして数秒間、また地面と睨めっこ。

私が大井さんを見つけてから彼此10分程度。朝の日課であるランニングの最中にとうとう発見してしまった。

とうとう、って言うとなんだか大井さんが不思議な事をしているのが噂になっているって思われそうだけど、残念ながらその通り。大井さんは噂になっている。

当の本人はこれっぽっちも気にしてないみたいだけど。

朝礼前よりもっと前。起床時刻前30分前くらいに浜辺に行くと大井さんがああやって海を眺めるわけでもなく、地面をじーっと見つめているって噂。

その噂について、同室者である北上さんはこう語った。

北上「提督。ここんとこ大井っちが朝早いからなんとかして」


3:2017/04/11(火) 22:49:20.08 ID:
どうも北上さんは大井さんの心配はご無用らしい。普段中々お目にかかれない真面目な顔と口調でこう言われたのだから。

それで私は気になってもう一人に尋ねた。姉にあたる球磨さんだ。

球磨「別に気にすることないクマー。たまには一人になりたい時もあるクマー」

どうも姉妹関係にある二人はさほど気にしていない様子。

この二人が言うのなら本当にその通りなのかもしれない。

だけど、何も睡眠主義者と放任主義者だけの意見だけじゃない。こんな話も回ってくる。

あれは病んでるっぽい。振られてそうだね。なに、特ダネですか。私と同類なのね、今夜酒の席に招待するわ。ふふ、恋せよ乙女、ですね。

子犬と文学少女の悪魔コンビは話が拗れる新しい噂を広めて、それに喜んで飛びつくあのゴシップ大好きな新聞艦娘。

ゆるさんぞ、私が夜中に隠れてぼっち酒を楽しんでいたのを撒き散らしやがったせいで、失恋に敏感な艦娘が傷の舐め合いの様に酒の席を勧めてきたことを。

それはそれで楽しいのだけれど、酒のあてに簡単な和食を作りながら、昔の色恋話をにこにこしながら話される機会が増えた。

そんな話をするもんだから連れは泣きじゃくるし、宥める私だって面倒だ。

まぁ何はともあれ、監督者として見逃すわけにはいかない。

同じ乙女の端くれ、この私にだって失恋の話一つくらいだって解決してみせるわ。


4:2017/04/11(火) 22:50:59.81 ID:
提督「ぉ、大井さん!?何やってるの?」

少し緊張していた私は声が上ずる。

大井「……なんですか。今ちょっと忙しいんですけど」

そう言うと大井さんはまた地面を見つめ始めた。

素の大井さんが見え隠れしている。どうやら朝早いためそこまで気遣いが行き届いてないみたい。

諦めず私もすかさず屈みこんで大井さんの顔を覗き込む。

提督「大井さーん。おーい、さーん。….今の大井さんとおーいを掛けたの気がついた?」

大井「うざ….」

見向きもせず一言ぽつりと呟いた。

私はこっちの大井さんが好きなのに、どうにも本性を現してくれないから毎日悲しんでいる。

だから今のは効いた。最高よ。だったら追撃戦ね。

提督「まぁ、ね。大井さんの気持ちもわかるよ。恋愛っていうのは面倒だし、喜んで話されるのも面倒だよね….。それに噂にだってなるし。でもさ、諦めちゃダメだよ。大井さんの気持ちはそんなのだったの!?さぁ立ち上がって!あの太陽に向かって吠えろ!北上さあああああん!」

私は立ち上がり太陽に向かって大きく叫んだ。ありったけの恋愛成就の気持ちを込めて。かしこみ、かしこみ。

大井「あぁもうほんっと!鬱陶しい!それになんか失恋したみたいに言うのやめてくれませんか!?」


5:2017/04/11(火) 22:53:20.88 ID:
提督「ありゃ違うの。ならなんなのさ、我が鎮守府が誇る女子力マイスターの大井さん。あろう事かそんな大井さんが地面に誘われるなんてよっぽどのことじゃないの?」

大井「らちがあかないですねもう….。見つかった事が運の尽きだったことにします。まったく、これですよこれ」

そう言って立ち上がり、大井さんは握り締めた拳を私に突き出して指を解きはじめた。指の間から微かに見え隠れする水色や緑色や茶色。たしかこれは。

提督「シーガラス?」

大井「惜しいですねシーグラスです」

大井さんは一つ摘むと私に差し出す。受け取る様に手のひらを向けるとそのシーグラスを落とした。

提督「ふーん綺麗だね」

私は人差し指と親指で摘むと、裏や表なんてないのだけれどひっくり返したりしてみる。

10円玉より小さい湾曲した薄い緑色のガラス。別名海の宝石って言われてるシーガラス。シーグラスだけど、宝石っていうのはつるつるとして光沢を綺麗と表現するのに対して、これはどうもその一例には当てはまらない。

表面は細かいおうとつが刻み込まれ、磨りガラスに近く全体的に丸みを帯びている。それでも綺麗だと思ってしまうのはなぜだろうか。

提督「いやーしかし鎮守府の浜辺にも落ちてたなんて知らなかったわ」

大井「知らなかったというより、探す気すらなかったの間違いですよね?地面をじっくりと見つめる艦娘や人なんてこれっぽっちもいないんですから。砂浜がある、海がある。それで満足なんでしょう?少し探す気があるならいくらでも落ちてるんですからね」


6:2017/04/11(火) 22:55:37.50 ID:
提督「痛いとこつかないでよ大井さん…..」

大井「まぁそのおかげでこうして探せるのですけどね」

んっ。と言って大井さんは手のひらを突き出した。

返せ、ということなんだろう。私はもう一度眺める様にしてから大井さんにこれを返した。

提督「大井さんが言うにはそこら辺に落ちてるんだよね」

大井「ええ」

私はジャージの袖をめくり肩を回した。そして地面に屈みこんで。

提督「私も探すわ!ちょっと面白そうだしね」

すぐに飽きそうですね、と大井さんの一言。そして私のすぐ右隣に屈みこむ。

私は波打ち際寄りに真っ直ぐ前進を始め、食い入る様にして地面を見やる。

ふと、こうやって砂浜や風景の一角を真剣に見つめるのはいつ以来だろうと思った。

大井さんがさっき言っていた、砂浜がある、海がある。それで満足なんでしょう、っていう言葉が深く心にも突き刺さる。

こうやってやっていると面白いもんだ。見飽きたこの鎮守府の砂浜。流木や人口漂流物でそれなりに汚れたこの砂浜をいつも汚いと思っていた。

そりゃ眼に映る●は私は拾って捨てるようはしてるけど、いくら綺麗にしたと思ってもやはり汚いものは汚い。

でもこの砂浜は汚い風景、だという先入観が私に蔓延っていたのだと今思い知った。

なぜならこうして画角を狭めてみると、名前も知らない貝殻や、ペットボトルのキャップ、砂つぶの一つ一つに妙な新鮮味を感じ、私は今この砂浜の風景を綺麗だと思っているのだからだ。


7:2017/04/11(火) 22:59:32.44 ID:
それらを人差し指で払いのけ目的の物、シーグラスを探す。そういえば。

提督「大井さんはなんでこんな事してるの?」

大井「なんでって、綺麗な物があったら集めるに決まってますよ」

大井さんも私と同じように砂浜を払いのけている。

提督「集めて終わりなの?」

大井「男の子じゃないんですから終わりじゃないですよ。集めてアクセサリーにするんです」

あっ、ほらありましたよ。と大井さんが言った。

提督「どれどれ」

またもや緑色のガラス片。さっきと違うのは歪な形をした二等辺三角形に近い形をしている事。

提督「なんだか緑ばっかだねぇ」

大井「そんなもんですよ」

大井さんは見せたシーグラスをポケットに入れると黙々と探し始めた。忍耐、か。


8:2017/04/11(火) 23:05:20.68 ID:
大井「…..私がこの砂浜でシーグラスを探し始めてから大体2ヶ月くらいたちますけど、水色や緑色がほとんどですよ。多分元を辿れば昔のサイダー瓶なんでしょうけどね」

ああ、だからあんなに薄いのか。私はそう思った。大井さんが見せてくれた物はどれもこれも割れてしまいそうなほど薄い物ばかりだったから、少し気になっていた。

提督「青とか赤とかないのかな」

大井「不確かな割合とか私信用してないんでわかりませんけど、その青とか赤とか見つかる確率は1%も満たないそうですよ。でもそんな事知るよりも、こうやって目の前にある物で一喜一憂したほうがよっぽど堅実的、だと思いますね」

ほらまたあった。

提督「…..なんだか大井さんばっかり見つかってない?」

大井「それはそうですよ。提督が探してる直線はあんまり無さそうですからね」

そう言うと私を小馬鹿にするようににやけた。

提督「もーなんでさ!大井さん!」

大井「提督ならすぐに答えが導き出せますよ」


9:2017/04/11(火) 23:11:12.67 ID:
私は立ち上がり、周囲を見渡す。波打ち際を探している私の直線上には、あまり●が無いことに気がついた。

それに対して大井さんの探す波打ち際から一メートル程離れた直線上には打ち上げられた小石や貝殻が沢山あった。

大井「気がつきました?」

提督「…..大井さん場所交代しない?」

大井「イヤですよ。どうしてもって言うなら私の後ろを探したらどうですか?」

にやにやと未だ私を見つめる大井さん。

けれど大井さんの思惑とは裏腹に、私はまたと無い好機に胸が踊った。

視界を少しあげれば合法的に大井さんのお尻が。下には取り残したシーグラスが。なんてことだ。天は私に二物を与えたもうた。

提督「はい!喜んで!!」

大井「….. やっぱいいです。交代しましょうか」

立ち上がった大井さんは私を奥へと追いやろうと腰で私を2回押した。体勢を崩しそうだったから仕方なく私は移動する。

大井「ほら探してください提督」

提督「はいはーい…..」

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10:2017/04/11(火) 23:12:32.44 ID:
今日は終了です。一応提督さんは女性です。

11:2017/04/11(火) 23:21:53.66 ID:
大井のお尻が好きな女提督さんですか


12:2017/04/11(火) 23:32:19.53 ID:
この大井さんは女子力練度99ですね間違い無い…

13:2017/04/11(火) 23:36:49.68 ID:
立て乙
ガンバレー(sageれてなかったらスマソ ※レスするのに慣れてないんです)

15:2017/04/12(水) 02:09:18.54 ID:
>>13
半年ROMれよ

17:2017/04/14(金) 16:14:13.67 ID:
>>15-16
容赦無くて草

16:2017/04/12(水) 13:56:25.51 ID:
>>13
一生黙ってろ

24:2017/04/15(土) 00:13:18.24 ID:
中々更新できなくて申し訳ないです。
>>13
今までいくつかSSのスレを建ててきましたけど、今でも凄く緊張します。誤字あるかも表現通じるかなって沢山です。何が言いたいのかって言うと、誰だって最初は緊張するんで何事も気にせずにってことです。SSとか作った事ある人ならわかるんですけど、コメント一つでも貰えると馬鹿みたいに嬉しいんです。だからもうやめた!って思わないでじゃんじゃん他のスレにコメントしてあげてください。長文すみません。

14:2017/04/11(火) 23:37:21.65 ID:
乙です。
女子力かぁ……。

18:2017/04/14(金) 23:26:35.03 ID:
提督「あっ!!あった!あったよ!大井さん!」

場所を交代してから大体二、三分。体感時間は10分。ようやく私は1個目のシーグラスを見つけた。

大井「良かったですね提督。見してくださいよ」

提督「ふふーん。どうよ!ビギナーズラックには定評のある私の記念すべき1個目よ」

私は大井さんに見せつける様に手渡す。

大井「おはじきですか。ちょっとムカつきますけどレア物ですよ。良かったですね」

大井さんの表情はさっきから何一つ変わらないけど今だけは違った。今にでも舌打ちをかましてきそうなくらいに眉間に皺がよっている。本気で悔しいのだろう。

私の記念すべき最初のシーグラスは緑色のおはじきだった。面白いことに片面はつるつるになっていて、もう片面はおはじき特有波模様が少しばかり残っている。不思議な感触がした。

提督「なによ~もっと褒めてくれたっていいのよ~?」


19:2017/04/14(金) 23:27:42.86 ID:
大井「はいはい良かったですね提督。一応言っておきますけど、おはじきなら私だって持ってますからね」

大井さんはおはじきを私に返すとまた黙々と作業にかかった。それにしたってねぇ。

提督「こうも少ないと自分で割った瓶とか、おはじきとかビー玉とか海に捨てたくなるわねぇ。そうすればもっと増え….」

大井「はぁ?馬鹿なこと言わないでください。そんな事したら魚雷叩き込むだけじゃなくて、提督を魚雷に括り付けてどざえもんにしますよ?」

大井さんは私がセリフを言い終わる前に割って入ってきた。

冗談でいつも言う、魚雷をたたき込むぞっていうワードに私の下線部から背筋に感電するようなほど強い電流が駆け上る。

私は大井さんに罵られることに至上の悦びを感じる人間だ。しかしその甘美な媚薬の成分は本気と優しさ、半々でできている。

飴と鞭が人の心を掌握する理屈と同じで、どちらか一つの成分だけではいけないのだ。

だから大井さんの眼光に明確に宿る、私の肉をも削ぎ落とす鞭に私の背筋は悪寒が走ったのだ。


20:2017/04/14(金) 23:29:17.40 ID:
提督「な、なによ冗談よ、冗談。そんな事する輩に見える?」

大井「冗談でもたちが悪いです。シーグラスだって元は人間が投げ捨てた●なんですから。運良くこうして綺麗な物になったとはいえ、他にも色んな●があってそのまんま野ざらしになってる事が殆どなんですよ」

それにガラス片がシーグラスになるのにどれだけ時間がかかるか知ってますか?

大井「だいたい30年から50年くらいかかるんですよ?もしも提督がとち狂って瓶とかビー玉とか投げて捨てまくったらこの砂浜がもっと汚くなりますよ。それに」

提督「大丈夫よ、絶対に沈ませないわ」

そう言って私は立ち上がり大井さんを後ろから抱きしめた。不意に私から起こした行動に大井さんは驚いたのだろう、拒絶の意を唱える事はなく、反射的に動いた肩の一種の痙攣がそれを物語った。

私は抱きしめる力を強める。重雷装巡洋艦として期待の重圧を背負う大井さんの背中。

私も「提督」という今では世界を救う一縷の可能性、艦娘を指揮する者と呼ばれるこの名称の重みを日々背負っている。

だからよくわかるんだ。みんなが頼りにしている私や、大井さんの背中は側から見ると周りに比べ圧倒的に大きく、全てを背負う事ができると思われているって。

でも違う。本当は驚くほど華奢で、みんなと何も変わらないんだ。


21:2017/04/14(金) 23:30:52.88 ID:
いいえ、実はもっとひどい。なぜなら、みんなを騙している虚勢を張っているのだから。

本当はいつも怯えている「私がこの期待を裏切ってしまったら」って。

この不安を理解できる人や艦娘は少ない。だから理解できる私は大井さんのはけ口にならなけらばならない。それでなくとも私は監督者としての責務を果たさなければならないのだ。

提督「辛かったらね、泣いていいんだよ」

大井「提督…..」

大井さんは私の手の甲に触れた。潮風に長時間晒された指先はひんやりとしていてランニングを終えて間もない火照った私の体には、この指先がとっても心地がよい。

何より大井さんに触れているというこの事実。これはどんな理由があっても私にとっては非常に喜ばしいことだ。

愉しむ様に指先で皮膚の表面をなぞっているとその手を掴みとられた。すると思いっきり力が込められて、指先がキャビテーションを起こしぽきぽきと音がなる。


22:2017/04/14(金) 23:32:14.77 ID:
大井「何勝手にいい雰囲気みたいなの作っているんですかぁ!?」

体が宙に浮いて、地面が私に迫ってくる。一瞬衝撃が体に響くとまたしても天地がひっくり返り、太陽の赤に染められた青空と、妙に質感を帯びたピンクの空が視界に入った。

どうやら大井さんは興奮しきったご様子で、プライベートゾーンが私に覗かれている事には気がついていない。

だから何も言わず私は起こってしまった奇跡の光景を、脳裏に、くまなく、焼き付ける。

大井「まったく、油断も隙もないんですから….」

提督「ええ。その通りよ大井さん」

大井「何開き直っているんですか、まったく….」


23:2017/04/15(土) 00:04:48.71 ID:
まぁそれはさておき。私は立ち上がりジャージにびっしりこびりついた砂粒を手で払いのけ、残った分を跳躍し落とす。最後にポニーテールに縛り上げた髪の毛を揺さぶり手櫛で残った砂粒を掴み落とした。

提督「おはじきはレア物なのに大井さんは持ってるんだね。だったら伝説級のって何なの?」

私は何事もなかったかのように屈み直す。

大井さんはそんな私を見てため息をこぼしたが、シーグラスの為なら致し方無い。とでも言いたげに私の隣に同じく屈みこみ黙々と散乱する●の道を漁る作業入った。

大井「ビー玉ですね。私、見つけたことないんで本当にあるのか嘘くさいですけど」

提督「ほほう。ビー玉ですかぁ。聞くからに存在が定かではないほど怪しいねぇ」

大井「まぁあり得なくない話ではあるんですけどね。私さっき言いましたよね、この薄いシーグラスは元を辿ればサイダーの瓶だろうって。シーグラスの中には瓶が割れずそのまま自然に研磨される物もあります。つまりそれは瓶を完全な状態で捨てていたって人がいるってことです。だからサイダー瓶が割れて中に残っていたビー玉が研磨される可能性だってあるはずなんです」

提督「たしかに、割ってから捨てる人なんて殆どいないないわね」

ならビー玉が存在する可能性は頷ける。だけど圧倒的に見つかる可能性は低い。

瓶だって一本が何分割されているのかわからないし、割れても砂状になって残らない場合だって考えられるのだから、必ずしも、ビー玉が完璧な状態のまま採取されることは難しいだろう。


25:2017/04/15(土) 00:25:11.92 ID:
おま●こがっつりみててワロタ

27:2017/04/15(土) 00:44:26.12 ID:
>>25
大井っちはノーパニストだった…?

26:2017/04/15(土) 00:35:41.89 ID:

続きが楽しみ

28:2017/04/15(土) 01:34:06.92 ID:
乙です
提督が予想以上に上級者過ぎるw

29:2017/04/15(土) 03:28:36.70 ID:
他のスレになのか…

30:2017/04/15(土) 06:59:04.88 ID:
あばばば朝起き見たらエライことになってる。他のスレにもですね、あのままじゃいかん。それとプライベートって下着じゃないのか。ちくしょう台無しにしやがった。おまえいつもそうだ。誰もお前を愛さない。

31:2017/04/15(土) 07:05:10.04 ID:
>>30ちくしょうネットの回線が違ったからこれじゃあお前誰やねん。しかもプライベートゾーンだろ何やってんだ。全て台無しだよもう…..。

32:2017/04/15(土) 07:13:57.91 ID:
>>31
IDが違う。もう黙ります名誉挽回の為またこつこつがんばります。やかましくてすみません。

36:2017/04/15(土) 11:33:17.43 ID:
>>32
間違いなんて誰でもあるんだから気にせんでいいのよ。
ちょっとぐらいだったらみんな脳内変換できるし、大きなミスしちゃった時は
スンマセーン「~」でした~テヘペロ、って感じでシレッと更新してけばいいんだよ

要は続けること、エタらないこと


33:2017/04/15(土) 09:12:04.65 ID:
まあ落ち着けよ

34:2017/04/15(土) 10:35:47.79 ID:
もうノーパンでいいじゃん

35:2017/04/15(土) 11:25:11.78 ID:
大丈夫だよ。大井っちはいつもノーパンノーブラだって北上が言ってたし

37:2017/04/15(土) 12:36:56.33 ID:
別に違和感ないし、気にするほどのことでもないよ

38:2017/04/20(木) 18:12:54.11 ID:
大井「私の最終的な目標は、全員分のビー玉を見つけて、それをアクセサリーにして渡すことなんです」

提督「全員分ですか。こりゃまた大変ですねぇ….」

大井「仕方ないじゃないですか….」

横目でちらりと視線を動かすと大井さんは眉間を摘み、心底呆れ果てたようにため息をこぼしていた。

提督「…..なによ。ため息なんかこぼしちゃってさぁ」

何が一体大井さんを呆れさせるのか、全く見当がつかない。私はシーグラス採取を中断し大井さんのため息の理由を問うた。

大井「……ここの鎮守府ってみんな自分に無頓着な人や艦娘が多いんですよ。いいえ、私以外全員ですね。みんな少しも飾ろうとしない。もうそれが気になって気になって….」


39:2017/04/20(木) 18:13:42.10 ID:
自分に無頓着か。

提督「そう?みんな可愛いし女の子らしい子ばっかりだし、大井さんの勘違いじゃないの? それにみんなそのまんまでいいと思うよ、私は」

艦娘はみんな可愛いし。それにとびっきり性格がいい。

人間以上のものを持つ艦娘に大井さんはこれ以上何を求めようか。

私は人間が嫌いだ。胡散臭い言葉を並べ、他者を蹴落とし、下にいる者を貶しては恍惚とする。

重ねて言おう。そんな醜悪を詰め込んだ人間が私は嫌いだ。

だからこんな提督業だなんて人と関わることの少ない職種を選んだ。

なまじ頭は良かったため、最前線に飛ばさせることもなく、かといって形だけの鎮守府でもない、少し危なっかしい所に配属された。

私には無駄なプライドと、できれば楽をしたいっていうふざけた考えがある。だから最低限必要とされる今の現状はかなり気に入っている。


40:2017/04/20(木) 18:15:21.92 ID:
私が艦娘に出会う前、艦娘は姿形が人間だもの、告白しよう。私は艦娘を一切信用していなかった。

どうせ人間と変わらないだろう。そう思っていたわけで、私には人間が少ない戦場が安寧の地にみえた。おかしな理由だけどね。

そんな疑心暗鬼な私が提督になって最初に支給された艦娘は、簡単に予想がつくわね。大井さんだった。

まぁそれまで艦娘だなんて写真とかでしかお目にかかった事がなかったから驚いた。

艦娘は本当に可愛いかったから。写真写りがいいとかそういうもんじゃない。あぁ可愛いなぁと何度も思っていた。

しかし綺麗な花には棘がある。ことわざは言い得て妙。物事の真理をつく事が多い。だから余計に私は訝しんだ。


41:2017/04/20(木) 18:16:52.08 ID:
なぜなら、大井さんは裏表がある艦娘だからだ。

今じゃそんな大井さんが大好きでしょうがないのだけれど、当時は見え隠れする本性に、他の艦娘より特に警戒心を払う対象だった。

穏便に済ませようと表面上だけを意識する。私の得意分野で大井さんを避けていた。

でも大井さんはそこんとこ敏感だった。最初は大井さんも私と同じ様にしていたけど、段々私に対して苛立ちを隠せず、ある日とうとうブチ切れた。

覚えてるなぁ。私の何が気にくわないの?ですって。

まぁびびったわ。だってそんな事言う人なんていないわけだから。

みんな表面上を意識するもんだから、わざわざ生暖かな関係を壊す一言をぶつけるわけない。

だからこの一件が私の考えの根底を一気に塗り替えることになった。

艦娘は人とは違う。こんなにも素直で自分を隠さない生き物なんだ艦娘って。

感動して私は泣いた。それも切れてる大井さんの目の前で。大井さんはそんな私を見て慌てふためき、何も言わず抱きしめて、泣き止むまであやしてもくれた。


42:2017/04/20(木) 18:17:53.92 ID:
たまに大井さんはこの事を冗談交じりで弄るけど、何も気分を害する事がない。だって私は艦娘に恋してるのだから。

だから、私は自分を着飾るだなんて艦娘のみんなにはしてほしくない。

何か変わってしまいそうで、不安でしょうがないんだ。

大井「そのまんまでいいなんて勿体ないですよ。せっかくみんな可愛いんですから、そうなった以上最大限良さを活かすべきなんです」

提督「そのままで十分可愛いなら、何もしなくても大丈夫!大丈夫!私に比べてみんな可愛いひお洒落さんだからね」

私は軍服以外の服はジャージ二、三枚とシャツと下着しかない。特に鎮守府から外出する事なんてないんだからこのくらいで丁度いい。

はぁ、とまたため息をこぼす大井さん。

大井「やっぱり提督もですね…..。提督、あなた自分が美人って事に気がついてますか?」

提督「へ?美人?」

初めて言われた。私が美人だなんて。言われるのは目つきが悪い、姿勢が悪い不健康だ。こればっかり。


43:2017/04/20(木) 18:19:47.03 ID:
更新できなくてすみません。そろそろお暇を頂けるのでその時はガツンと更新します。また頑張ります。

44:2017/04/21(金) 00:15:55.02 ID:

期待し待機してる

45:2017/04/23(日) 16:22:38.70 ID:
大井「中身はどうしようもないですけど、多少気を使えば誰にだって負けませんよ?」

癪ですけど、本心ですよと付け加えた。でも私はそうは思えない。

提督「私は、嫌だな。だってそう思わない?お洒落をしている人って、なんか自分を良くみせようと必しにしてるっていうかなんて言うか….。自分に嘘ついてるみたいに思うのよ」

私はそう言って意味もなく親指の爪を弄る。 これは私の悪い癖だ。誰とも真正面から討論をせず適当に流し続けてきたせいで、本音を呟くことが苦手だ。そういう時、決まってこうやってしまう。

この癖をもちろん大井さんは知っている。

付き合いが長いと見えてしまう数多い私の癖は、大井さんには気になって仕方がないらしい。

それに大井さんは世話焼きだ。少しでも悪い癖を見つけると私はご指摘を頂く。例に沿って今回も同じだ。

大井「提督、爪」

提督「あ、はい….」


46:2017/04/23(日) 16:25:00.21 ID:
大井さんは提督と言い、気になったことを言ういつもの流れ。

別にこれ以上何かあるのかと言われると、何もないし、どうして指摘するのかっていう理由を述べるわけでもない。

大井さんはそれが気になったから言う。ただそれだけ。

癖は言われてから気がつく事が多いし、客観的に見直して変だと思えば気にして矯正するもの。

それを理解しているから大井さんは必要以上の事を言わない。

直そうと思っているから私も有り難くその言葉を受け止める。それでよし。

大井「で、まとめるとお洒落な人が提督は気にくわない、と」

なら私はどうなんですかと、大井さんはまたもや私を試すように言う。にやにやしながらと。

提督「いぃやぁ!!大井さんは良いんですよ!だって生きる女子力の塊、ですから副産物としてお洒落が付いてくるのは当然の事なのよ」


47:2017/04/23(日) 16:37:57.10 ID:
我が鎮守府が誇る女子力マイスター大井さんの実力は定かではない。

なぜなら、私達は大井さんが行う数々の女子力行為を理解できないからだ。

このシーグラスを拾い集めてるのだってそうだった。何か悩み事や病んでるだなんて言われる始末で、誰一人として理解する事が出来なかった。

他にも理解できなかった事として、大井さんはついこの前まではお茶について勉強していた。

我が鎮守府にはお茶にうるさい金剛型の艦娘は一人としていないので、飲めればいいのだと誰も気にしなかった。そんな中を、大井さんが研究していたのは、紅茶についてだった。

話を聞くとお茶はお茶でも、ほうじ茶。麦茶に緑茶。枝の広がりみたいに分岐する種類は紅茶でも同じだった事を知り私は驚いた。

私は紅茶という飲み物はどれも同じ物で、違うとしたらレモンティーやミルクティーとか紅茶に加える物だけの違いだと思っていたからだ。


48:2017/04/23(日) 16:39:28.43 ID:
だから大井さんが得意げに話すダージリンだったか、ダイエットに効果があるという耳寄りな情報とか、フレーバーがどうのとか、殆どまるっきり私を含め女子力の欠けた我々鎮守府の面々には理解できなかったのだけど、飲むとダイエット効果があるって事が一人歩きし空前の紅茶ブームか訪れたのだ。

しかし時同じくしてトイレが大混雑になったことは今でも謎のままだ。

大井さんが新しい事を始め、みんながその話を聞くとやっぱ女子力高いなぁと納得できる。女子力未知数でも大井さんブランドが物語るのだ。

そんな大井さんだからこそ許される自分磨き。ちゃんと訳があるのですよ。


49:2017/04/23(日) 16:41:25.27 ID:
今日は暇ですのでちまちま更新していきます。

50:2017/04/23(日) 17:01:24.71 ID:
大井「…..毎回思うんですけど、私とみんな。一体何が違うんですか?女子力とかお洒落さんとか抜きとして、気にはならないんですか?服装もそうですけどお化粧の仕方とか、女の子なら調べて当然なことがみんな欠けていて?」

提督「さっきも言ったけど、やっぱ自分らしさって大切じゃない?無理して着飾るのは良くない…..」

大井「それは違いますよ」

キッパリと言葉を遮る。それに強い口調だ。私の癖に指摘する時とは違って。

大井「みんなお洒落の楽しさを知らないだけなんです。それか嘘で固めて意固地になっているか、この2つです。どうせ提督の事ですから、あなたは後者だと思いますけど」

提督「心外だなぁ….」

でも間違っていないのかも知れない。私が気がついてないだけで、大井さんから見たらそう思えるのだろう。

大井「提督はともかくとして、他の艦娘のこは違いますよ?知れば興味を示して始める。知らないから手を出さない。みんな、何にでも興味があるんです。お洒落だってそうです」

そう言われて紅茶の件を思い出した。

みんな興味がなかっただけで、大井さんが始めて良さを知ると、こぞって私もと広まった。

それに波は去ったが今でも紅茶を飲み続けている艦娘だっている。


51:2017/04/23(日) 23:56:13.74 ID:
大井「かっこいい服がいい、可愛い服がいいシンプルな服がいい。漠然とした願望は誰にだってあるんです。でもそれを表現する知識がなく考えあぐねてしまい、結果これでいいやと妥協する。勿体無いですよ。雑誌一冊買って勉強して、服屋さんに勇気を出して買いに行けば成長だってする。勉強する過程でまた新しい事に興味を持つ事だってあるんですから。初めから諦めてちゃダメなんです」

つまり大井さんはこう言いたのね。

着飾る事、お洒落をする事は普通で、そしてそれは自己表現であり自分らしさの延長線だと。

しないのは最初から諦めているからだと。だけどさ、世の中そんなに上手くはいかないってもん。

羞恥心。日本人に力強く根付く恥の文化。これは中々捨てる事はできない。

私が僕が、こんな服装をしていいのか。これは似合っていないと客観的に自分を見直すことは誰にだってあるはず。これはどうなの大井さん、と私は問うた。

すると大井さんはおもむろに砂浜に手を伸ばす。そして緑色の破片を一つ摘み上げ、シーグラスと同じですねと呟いた。


52:2017/04/23(日) 23:59:54.15 ID:
大井「提督はこの砂浜にただの瓶の破片があったらどう思います?」

なるほど。大井さんの意図に察しがついた。

提督「嫌だな、だってそのままだと●だから。それに踏んづけたら怪我だってする」

大井「なら、こうやって砂と岩にお化粧を施されて瓶の破片がシーグラスになったら、どうですか?」

提督「綺麗だね。ほんとおかしな話だけどさ」

大井「わかりまたね?提督」

提督「参りました…..」

それでいいんですよまったく。そう言うと長らく中断していた前進を再び始めた。

大井「罰として今度提督には私のマネキンになってもらいます。嫌とは言わせませんよ。そしていつかはこの鎮守府の一人一人を私のマネキン….。私が手伝って無理にでも服を選ばせて着させてみせます」

大井さんの熱い覚悟が繋がった。私はマネキンにすると言ったけど他の子達にはその表現は使わなかった。なぜだろう。

大井さんを見ると若干鼻息を荒くしていて手を動かすのも早くなっていた。

しかし、そこまでして熱くなるのはなんでだろうと私は思った。

このシーグラス採取もそう。この最終的な目標は鎮守府面々のアクセサリーを作る事と言っていた。でもわざわざそんな事しなくたっていいのに。

大井さんがお節介を焼くのはみんな知っているけど、実力行使だなんて珍しい。

さっきの説明にもあった様に、勉強して自分で行く事に意義がある、興味があるなら教えるって考えのはずなのに。私はまたもや気になったことを聞く。

提督「なんでそんなにやる気満々なわけなの?大井さんは?」


53:2017/04/24(月) 00:02:25.93 ID:
思いのほか進みませんでした。また頑張ります。あとこのお話が終わったらちょっとした小ネタを考えていますのでよしなに。よしなに。